ボッティチェッリの『マグニフィカートの聖母』 ポストカード

『マグニフィカートの聖母』（マグニフィカートのせいぼ、伊: Vergine del Magnificat）は、イタリアのルネサンス期の巨匠、サンドロ・ボッティチェッリによる板上のテンペラ画である。制作年は1483年で、円形の板に、マリアが幼児イエスを膝の上に載せ、自らが歌うマグニフィカートの歌詞が記された楽譜を持たせている。周囲には天使のような若者たちが集まり、光を放つ金の冠を掲げている。本作は、ルネサンス期の宗教画でしばしば用いられた、円形の構図トンドと呼ばれる形式をとっている。 画面いっぱいに広がる青い衣と、イタリアの涼やかな風景が覗くドレープは、まるで球面に描かれたかのような、現世とは隔絶された場面を想起させる。