聖フランチェスコ・アッシジの、セラフィコス（SAU 040） カード

フランチェスコ・ダッシジ（1181-1226）の愛称のひとつに、セラフィコ（Seraphicus）がある。1224年、フランチェスコはアペニン山脈のアルヴェルニア山で、キリストの受難について黙想していたところ、幻視を体験した。 彼は、十字架上に六枚の翼を持つ最高位の天使、セラフィムを目撃した。キリストにより深く倣いたいという祈りを受けて、天使はフランチェスコに、キリストが受けた苦しみ、即ち、釘が貫通した手首と足、槍で刺された脇腹の傷である聖痕（stigmata）を授けた。 この傷は、2年後の彼の死まで、時々出血を繰り返した。 このフランチェスコの像は、ヒポリテ・フランドランがパリのサン・ヴァンサン・ド・ポール教会のために描いたフランチェスコのイメージから派生したものである。1848年から1853年の間に、フランドランは、祭壇に集まる2列の行列の聖人を描いた。右側には男性、左側には女性と家族が配置されている。フランチェスコは、修道会の創設者とともにグループ化されている。ここでの風景は、信仰心あふれる人々のために制作された版画にのみ現れている。 背景の教会はサン・ダミアーノ教会で、キリストから教会を再建するよう命じられたフランチェスコが、広い意味での教会改革を遂行した場所である。 祭日：9月17日（聖フランチェスコ・アッシジの聖痕）、10月4日（聖フランチェスコ・アッシジの命日） 画像提供：SAU 040、19世紀後半にブルージュ（ベルギー）のSocièté de St. Augustin による無番号のフランシスカンシリーズとして出版されたと思われる、サン・フランシスコ・デ・アシス（聖フランチェスコ・アッシジ）のクロモリソグラフィーによる古いイメージ。デザイナーの私的な宗教的エフェメラコレクションより。